ベアフットシューズ選びの過程と、実際に選んだベアフットサンダル

ベアフットシューズというものをご存知でしょうか? 現在流行している厚底シューズとは真逆で靴底が薄く、素足に近い感覚で歩いたり走ったりすることができるシューズです。

ベアフットについては専門の方がいろいろメリットなどを解説している記事や本があるので省きます。

今回は、ベアフットに興味を持った私が、世の中にあるベアフットシューズを比較・検討し、最終的に選んだベアフットサンダルについて解説します。

私がベアフットに興味を持つまでの過程についてはこちらの記事を参照ください。

ベアフットシューズは大きく分けて4種類

ニッチな市場であるベアフットシューズですが、調べてみるといろいろなシューズがあることが分かりました。代表的なメーカーやシューズの傾向をまとめると、以下のようになります。

1 ベアフットシューズ専門メーカー

ベアフットシューズを専門に扱うメーカーで、品質に関しては折り紙付き。その分価格もかなり高額なので、初めての1足というより、何足か履いてから選択するのがベターかと思います。

Vibram FiveFingers

ベアフットシューズを代表するメーカーで、五本指に分かれたシルエットはインパクトも絶大。ランニングからアウトドア、ウォーターシューズやタウンユースまで、バリエーションはかなり豊富。機能性の評価は高いものの、インパクトのありすぎる見た目と1足2万円程度と高額なのがデメリット。

Vivobarefoot

スタイリッシュなデザインで、ベアフットシューズには見えないのが特徴。アウトドアシューズやカジュアルシューズ、スニーカーまで揃っています。こちらも1足2万円以上するのがデメリット。

2 大手メーカーのベアフットシューズ

2010年ごろからベアフットシューズが注目され、NIKEやNewBlanceなど大手シューズメーカーでも発売されました。が、2024年時点ではごくわずかな点数しか発売されていません。

MERRELL

アウトドア系のMERRELでは、2011年からベアフットシューズを販売。価格も1万円前半からと手頃で、最初の1足としても価値はあると思います。2024年時点では、ソールが6mmの「TRAIL GLOVE 6」と14mmの「TRAIL GLOVE 7」、14mmのゴアテックス素材の3種類があります。

3 中小企業によるアイデアベアフットシューズ

最初に紹介した足袋型シューズのように、ベアフットの概念で作られたシューズは意外に多くありました。全体的に価格は高めですが、ちょっと変わったアイテムも含めて、ここでは多めに紹介します。

きねや

別記事でも掲載した足袋メーカーによるランニング足袋。ドラマのモチーフにもなったこともあり、根強い人気を博しています。足袋を改良した形の「ランニング足袋 MUTEKI」と、よりシューズに近づけた「Toe-Bi」がラインナップ。ソールが薄いので上級者向けのアイテムです。

4 大量生産している海外メーカー

ここまでは安くても1万円近いものばかりなので、他に安いものはないかと調べてみました。amazonなどで見つけた、海外メーカーのアイテムなども紹介します。

SAGUARO

ベアフットシューズ専門の中国メーカーで、価格の安さが魅力。一番安いもので3000円台からあり、メンズだけでも10種類以上のモデルがあります。「ベアフットシューズをとりあえず試したい」という方には第一候補のメーカーでしょう。

5 靴底の薄い履き物で代用

ベアフットシューズとして作られた靴ではなく、単に靴底が薄い履き物をベアフットシューズがわりにするという選択肢もあります。「これで十分」という人も結構いるようです。

ホームセンターにある作業靴

作業現場の人たちが使うような、ぺたんこの作業靴です。小学校の上履きのような感覚で、安いところでは1000円以下で買えてしまう価格が最大の魅力。ワークマンの「建さん作業靴Ⅱ」は680円という驚きの価格で、愛用しているベアフットランナーも多いようです。

地下足袋

こちらも作業現場の人たちやお祭りで使うアイテム。一般的なベアフットシューズよりもソールが薄いのですが、祭り用ではエアクッション入りの地下足袋なんてものもあります。普通の地下足袋でも3000円くらいは軽くするので、価格面のメリットは意外と薄そうです。

ベアフットシューズからベアフットサンダルへ

こんな感じでベアフットシューズの情報を収集し、まずは3000円台のSAGAROでも購入するかな〜なんて思っていました。そんな時、たまたまホームセンターに行く機会があったので、試しに5の作業履を試し履きしてみました。

しかし、26cmでは小指が若干窮屈で、26.5cmでは甲の部分が少し緩いという状況。しかも、靴紐ではなくスリッポン形式なので、フィットさせることもできません。

おそらく、他の店に行っても状況としては同じことになるでしょうから、5は候補から脱落。また、返品可能だとしても、試着のできないSAGAROも同じような状況が考えられます。
さらに突き詰めて考えると、靴自体を足に合わせるのは難しいのでは?と思うようになりました。過去の経験からしても、つま先側は窮屈なのに足首側が緩いことは結構あって。「靴」を選択している時点で、ジャストフィット感は得られないのではないだろうか? という結論に至りました。

2大ベアフットサンダルメーカーを比較

そこで、改めて調べて直してみたところ、候補に上がったのが「ベアフットサンダル」です。要はそこの薄いサンダルですが、ベアフットシューズの原型はココにありますし、フィット感も十分に得られそうでした。ちなみに、メーカーとしては、以下の2社が挙げられます。

LUNA SANDALS

ベアフットサンダルのパイオニア的存在。耐久性のあるビブラムソールを使いながらも価格は1万円前半に抑えられています。これでフルマラソンに出ている人もいるようで品質も問題なし。後述しますが、

XEROSHOES

ベアフットサンダルとシューズを扱うメーカー。後発メーカーということもあり、他社製品よりも品質を向上した上で、低価格で販売しているのが魅力。5000マイル(8000km)のソール保証をうたうほどソールには自信があり、品質の高さは数々のレビューからも伺えます。

これらの2つのメーカーから、最終的に購入するアイテムを決めました。

LUNA SANDALSとXEROSHOESを比べた時に、正直差はあまりなさそうでした。

価格以外の面で決め手になるものはないか?と調べてみたところ、LUNA SANDALSに関しては、ソールとベルトを固定するパーツが地面とこすれて擦り切れることがあるという記事を目にしました。
それこそ、ベアフットサンダルでフルマラソンを走るような人の記事なので、散歩の延長でテレテレ走るような人間にはまるで問題ないでしょう。正直、デザイン面以外ではそれくらいしか違いが私には分かりませんでした。

XEROSHOES のアイテムラインナップ

XEROSHOESに決めたところで、XEROSHOESもラインナップは結構あります。おさらいがてらベアフットサンダルのラインナップをまとめてみました。なお、情報は2024年2月時点のものです。

ジェネシス

ビーチサンダルのように指の間に紐を通し、足首を固定するシンプルな構造。ゼロシューズの基本となるモデルで、ソールは4.8mmと薄く、重量は27cmで片足136g。少し厚めのベアフットシューズを経験した上で購入したい、中〜上級者向けのアイテムです。価格は7,260円とリーズナブル。

アクアクラウド

基本的な構造はジェネシスと同じですが、ウォータースポーツでも滑らないようソールを改良したアイテム。ソールの厚みが6.5mmと若干厚くなり、かかとを包み込むような形状になっています。ジェネシスより若干価格は上がって8,140円。

ジェシー

足首を固定するテープと親指を固定するループだけで構成された、ジェネシスをさらにシンプルにした1足。ソールは6mmとジェネシスよりも若干厚め。7,150円とシリーズ最安値ではあるものの、親指のルーズは調整できず、走ったりするには難ありかもしれません。

Z-トレック 2

指の間で挟むスタイルではなく、足の甲をテープで固定するスタイルになったのが「Z-トレック 2」。靴下を履いても利用できるので、着用の幅が大きく広がります。ソールは6mmですが、重量は204gと若干増量。価格は9,240円。

Z-トレイルEV

Z-トレックのソールを全体的に改良し、3層構造にして履き心地を向上。重量も27cmで片足147gとかなり軽量化されています。ソール厚は11mmと他のモデルより厚めですが、初心者にはこれくらいが安心。価格は12,100円で若干高めです。

ナボソトレイル

Zトレイルよりもソールを薄くし、足裏に細かな突起を施したスタイル。ソール厚は8.5mmで重量も片足153gとZトレイルとさほど変わらず。かかとを包み込むスタイルを排除しているのも特徴です。価格は14,960円とシリーズ最高値。

XEROSHOES「Z-トレイルEV」を購入

これらのアイテムを選ぶ上で、重要な条件としては

  • 初心者なのでソールは厚め
  • 靴下を履いて使える

というのがあり、すんなり「Z-トレイルEV」が選ばれました。
しかも、公式オンラインストアを見ると、5色あるうちのフォレストだけが30%OFFの8,470円で売っているではないですか! というわけで、早速購入したのがこちら。

3ヶ月使い続けた状況で撮影したものなので、汚いとかは置いておいてください。
使用感とかは別記事でまとめていますが、結論から言うと「買ってよかった!」に尽きます。

色々調べた上で、シューズよりもサンダルだ!と方向転換をしたことで、重要なこともより明確になったのかと思います。何かの参考になれば幸いです。

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