ベアフットラン、別名裸足ランとは、素足や靴底の薄いシューズなどでランニングをすること。
現在流行りの厚底シューズとは真逆ですが、個人的にはとてもしっくりきています。
ベアフットランについての詳細は、ネットを探せば体験記などがうじゃうじゃあるので、今回は私がベアフットランを始めたきっかけについてお話ししたいと思います。
足に違和感があった30代
ベアフットを始める時から遡ること10年前。30代になった私は、日常生活に何ら支障はないものの、自分の足に違和感がありました。
一番わかりやすいのが、右足の小指の付け根にタコができたこと。このせいで、素足でフローリングを歩くと痛みがあったため、この時期から自宅でもスリッパを履くようになりました。(それまでは基本素足)
原因を考えるといくつもあるのですが、
- 自分の足に合わない革靴を履いていた
- 職場ではずーっとクロックスを履きっぱなし
- 日常的に運動をしていなかった
これらの要因が積み重なり、小指側の外反母趾、正式には内反小趾という状態になっていました。
歩いたり走ったりするのには何ら支障はありませんし、自宅でもスリッパさえ履いていれば痛みもありません。
ただ、問題としてあったのが、スリッパがすぐびしゃびしゃになること。かなりの汗っかきなので、夏以外でも足裏からはかなり汗をかいているようで、スリッパは常に湿った感じ。
清潔に保っていたため、水虫などにはなりませんでしたが、やはり気持ちの良いものではありません。
生活スタイルを見直したことで素足で生活したくなる
なんやかんや色々あって、自宅で仕事をするようになると、生活環境の改善を重視するようになります。その中で、やはり「素足の方が気持ちがいい」ということを感じました。
とはいえ、いきなりの素足は右足のマメが痛いので、最初はスリッパや布ぞうりを履いたりして徐々に慣らします。素足の生活にも慣れ、さらには着物を着るようになると、やっぱり家にいる時は素足じゃなきゃな、と思うようになりました。
一方、散歩やジョギングをする時には、当然ですがウォーキングシューズやランニングシューズを使っていました。学生時代にも使っていたasicsが自分の足にもピッタリあっていたので、asicsを愛用。
ランニングシューズを新調し、次のウォーキングシューズの目星もつけて、買い替えようかな?と思っていたタイミングでとあるシューズを目にしました。
ランニング足袋「KINEYA MUTEKI」
それがこちら、足袋メーカー・きねやが作っているランニング足袋「KINEYA MUTEKI」です。
着物を日常的に着るのようになって、足袋を探すのできねやのサイトはちょくちょく見ていて、ランニング足袋も目には入っていました。それでも、最初は珍しいものも売っているな〜くらいで。
ただ、その時は新しく買おうと思っていたウォーキングシューズが2割くらい値上げした直後で、他に選択肢はないかな〜と思っていたこともあり。軽い気持ちでランニング足袋を見ていたところ、以下の言葉に引っかかりました。
(個人差はありますが)KINEYA MUTEKIを履いて走ると
ランニンング足袋KINEYA MUTEKI
自然とつま先から着地するような感じになる為、人間
本来の走り方を取り戻すツールの1つになります。
素足で過ごす保育園があったり、足に良いとされてる履き物は素足に近いという謳い文句もあったりします。
「歩く=ウォーキングシューズ」と決めつけて考えてはいたものの、どこかに違和感があったのでしょう。そこからウォーキングシューズではなく、ベアフットシューズやベアフットランニングなどについて情報を収集することにしました。
素足の方が自分の足にはあっているのではないか?
ベアフットランニングなどの詳細は省きますが、いろいろ情報を収集したところ、自分の足には素足の方があっているのでは? という結論に思い至りました。というのも、圧倒的に素足で過ごしている時間が多かったのです。
例えば、小学生の頃に素足で縄跳びをしていたり、大学生の頃に素足で和太鼓の練習をしていたり。30代になるまでは自宅にいる時は冬でも素足で過ごしていましたし、会社で残業する時も夏場は素足でフラフラしていました。
また、クッション性の高い靴よりも、そこの薄い靴の方が履き心地が良く愛用していたのを思い出したり。
考えるにつれ、靴が持つクッション性に疑念を抱くようになりました。
そもそも、足の形が歪んだ原因は合わない革靴にありました。もしかしたら痛みを防ごうと購入した靴が、状況を悪化させていたのかもしれません。
自宅で素足で過ごしているのだから、外でも素足に近い感覚で過ごせば足の痛みもなくなるのではないか? ということで、ベアフットを始めることにしたのです。
次回は、ベアフットシューズ選びの過程と、実際に選んだベアフットサンダルについてお話しします。