列車の車窓から見る、東京の地形〜湘南新宿ライン 赤羽→池袋編〜

こんばんは。野鳥&野草撮影の装備に頭を悩ませている、くまさんです。

本日は所用で東京へと行ってきました。緊急事態宣言が出ていなければ、暗渠散策でもしようと思ったのですが、そういう訳にもいきません。そこで、今日は、東京に行く時のもう一つの楽しみをご紹介します。

東京の地形は列車の車窓から見ても面白い

暗渠と似たテーマになりますが、やはり東京の地形というのはとても面白いです。語り始めたら止まらなくなってしまうので割愛しますが、列車に乗っているだけでも、ダイナミックな高低差を感じることができます。

「相変わらず何言ってんの?」と思うかもしれませんが、今日はこの話しかしないので、ついて来てください。

さて、地形の話をする前に、前提として列車の特性についてお話します。列車は自動車と比べて、角度のある坂が苦手です。そのため、なるべく平坦なルートを通るように線路は引かれています。小高い山のような地形があれば、山の周りを迂回したり、線路を通すために山を切り崩す「切り通し」を作って平らなルートを確保します。谷の部分には橋をかけて高低差をなくし、橋の上に線路を通すのが一般的です。

このように、線路が通っている高さを基準に考えると、地形がどのように変化しているかが、手に取るように分かるのです。今回紹介する湘南新宿ラインの赤羽〜池袋間は、その地形の変化が車窓からもかなり感じられるので、毎回興奮して車窓を眺めています。

今回は進行方向むかって右側の車窓から撮影をしました。それでは、湘南新宿ラインで地形の旅へ出発しましょう!

地形を楽しむ湘南新宿ラインの車窓 前編:赤羽〜王子〜田端(京浜東北線沿い)

まずは湘南新宿ラインに乗車し、大宮駅から都内へ向かいます。埼玉県内は、一部高架橋になってはいますが基本的に地上と同じ高さを走っており、車窓から見える風景も高低差はそこまでは感じられません。

大きなカーブを描いて列車は荒川の鉄橋を渡り、東京都へと突入します。

荒川の脇を流れる新河岸川を超え、赤羽駅の到着アナウンスが流れてくると、目の前には星美学園の校舎が見えてきます。

崖の下にある2階建ての家屋から推測すると、学校のある崖の高さは10mほどあるでしょうか。埼玉県内では見られなかった風景が、東京都内に入ってすぐに見られるということに、驚きます。

程なくして、列車は赤羽駅に到着。赤羽駅の周辺は新幹線の高架橋などもあり、しばらくの間は支柱の間からしか車窓は楽しめません。しばらくして視界が開けて来ると、「清水坂あじさい荘」という老人ホームが見えてきます。

清水坂の名の通り、結構な坂です。この坂を難なく登っている自転車のおばあちゃんは、何気にすごいですね。

列車は京浜東北線に沿って、南西へと進んでいきます。東十条駅を過ぎ、王子駅の手前では、こんな風景も見られます。

飛鳥山公園の脇を走る飛鳥大坂です。ここには都内唯一の都電・都電荒川線が走っているのですが、運よく写真に収めることができました。ちなみに、この周辺の地形は、西から飛鳥山方面へ注ぐ石神井川が削って作られたと言われています。

飛鳥山公園では多くの紫陽花が咲いており、車窓からも美しい風景を楽しむことができました。

列車はさらに南西へと進んでいきます。車窓から見える崖の高さも、次第に高さを増していくように感じられます。

列車の窓に指が反射して写ってしまったのはご愛嬌と言うことで。列車は田端駅の手前で京浜東北線に別れを告げ、トンネルを抜けて山手線に合流します。

さて、ここまで見ていただいたルートですが、車窓には崖が迫っていました。それもそのはずで、湘南新宿ラインのこの区間は、崖に沿った平坦なルートに線路が敷かれています。なぜ、このような地形になったかというと、歴史は縄文時代へとさかのぼります。

縄文時代には現在よりも海面が高く、湘南新宿ラインが走っている線路はかつて海だった場所と言われています。一方、車窓に見えた崖の上は当時の陸地に当たる場所で、境目となっている崖は海の波によって削られて生まれたとされています。このような崖を「海食崖かいしょくがい」と言い、東京の地形を作る重要な要素になっています。引き続き、山手線沿いの後半を見ていきましょう。

地形を楽しむ湘南新宿ラインの車窓 後編:田端〜駒込〜大塚〜池袋(京浜東北線沿い)

トンネルを抜け、列車は山手線と合流します。

先ほど見ていた崖のある台地面に乗り込んでいるのですが、最初に話した通り、列車は坂が苦手です。ここでは切り通しを作って、山手線よりも低いところを走行しています。

そして、車窓を見ていていつも気になっていたのがこちらです。

車窓から見える、巨大なゴルフボール。気になったので調べてみたところ、「ライト株式会社」と言うゴルフ用品を作成している会社でした。しかし、かなりのインパクトですよね。。。

列車は駒込駅、巣鴨駅を横目に西へと向かいます。この周辺では、切り通しになったかなと思えば、地上と同じ高さになったり、高低差が目まぐるしく変わるので車窓を見飽きません。というか、ずっと飽きないんですけどね笑

そんな中、風景が一変するのが大塚駅の周辺です。

見上げるばかりだった建物が、大塚駅周辺では、急に見下ろす感じになります。大塚駅の周辺にはかつて川が流れており、その影響で駅周辺だけが低くなったと考えられています。見下ろす街というのも、このルートでは新鮮に感じられます。

そして、またすぐに切り通し。

この急な変化が、やっぱりたまらないですよね。(ずっと何を言っているんだ…)

ただ、こうやって車窓を眺めていると、思いがけないものも見つけられたりします。

切り通しの崖には、朝顔と思われる花がたくさん咲いていました。(花のサイズ的にツルニチニチソウではないと思われます)

紫陽花といい朝顔といい、夏が近づいているんですね。

高速道路の高架橋をくぐり、埼京線の線路などが合流してきたら、ゴールの池袋はもうすぐ。

ジェットコースターのような高低差を経て、地面と同じ高さの池袋駅に到着しました。

時間にして約10分ほどですが、地形の変化が楽しめる点では、かなり詰め込んだアトラクションと言っていいのではないでしょうか。

まあ、こんなことばかりやっているので、移動するだけでかなり疲れてしまうのが、最近の悩みどころです。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

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