もう少しいい名前があったんじゃない? なんでこの名前なの!? 野草選手権

こんにちは。散歩していたら間一髪で雨に濡れず帰宅できた、運のいいくまさんです。

散歩をしているといろいろな野草を見かけますが、調べてみるとユニークな名前の野草も結構が多いんです。

「なんでこんな名前なの!?」と思う、ユニークな名前の野草

道端の野草にはいろいろな名前が付けられています。花の色や形、生息地域や薬効など、由来となっているものはさまざまです。地元の人々が勝手に呼んでいた名前がそのまま付けられたり、植物学者的な人が命名したりすることもあります。名付けられた理由はなんであれ、「もう少しいい名前付けてあげてもよかったんじゃないの?」と思うこともしばしば。

そこで、今回は「なんでこの名前なの!? 野草選手権」と題して、ユニークな名前で由来が気になって仕方がない野草 BEST3を勝手に選んでみました。

第3位 ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)

薄いピンク色の小さい花が特徴的なつる性の植物で、河原や草むらなどでよく見かけます。茎には逆向きのトゲが生えていて、このトゲを引っ掛けて他の植物や木に絡みついて生息域を拡大するのが特徴です。

「ママコノシリヌグイ」という名前ですが、漢字で書くと「継子の尻拭い」。継子(血のつながっていない子ども)の尻をこの草で拭ってみたら…と、想像するだけでも恐ろしい由来です。トゲに注目するなら「サカトゲソウ」とかでもいいのに、想像力を膨らませてここまで残忍な名前を考えた人は、何かあったのでしょうか。

ちなみに、同じような茎にトゲがある植物の仲間には「アキノウナギツカミ(秋の鰻掴み)」「ホソバノウナギツカミ(細葉の鰻掴み)」という、ユニークな種類もあります。「ぬるぬるしたうなぎも、トゲトゲしたこの植物ならつかめるぞ!」という、これくらいのユーモアがちょうどいい気がしますね。

第2位 ハキダメギク(掃き溜め菊)

ちょこんとついている5枚の花びらが特徴的で、道端などでよく見かけます。

ハキダメギグを命名したのは、「日本の植物学の父」と称される、植物学者の牧野富太郎氏。東京都世田谷区の掃き溜めで発見したことが由来だそうです。ちなみに、掃き溜めとは、現在でいうゴミ捨て場のこと。わざわざそこをセレクトする?とも思いますが、牧野氏が命名した植物は1500種類以上。特に菊に関しては、種類がものすごく多いこともあり、命名するのに苦労したんだと思います。

「世田谷で発見したらか、セタガヤギクじゃ味気ないしな〜。コバナギクでも、サクラギクでも、ピンとこないしな〜。ええい!掃き溜めにあったから、ハキダメギクでいいや!」みたいな葛藤があったのではないでしょうか?(完全な妄想です)

ハキダメギクという名前だったからこそ、この植物の名前をすぐ覚えられたというメリットもあったので、悪いことだけではない気もします。

第1位 へクソカズラ(屁糞葛)

写真:ヘクソカズラ/写真AC

花が咲く時期はもう少し先の8〜9月のため、今回は、フリー素材から画像を引用してきました。白と赤のコントラストが美しい可憐な花が印象的で、公園や道端などで目にします。写真を見るだけでは別名の「サオトメカズラ(早乙女葛)」ぴったりきますが、そうは問屋が卸しません。

葉や茎をちぎると、名前の通りの独特な臭いが広がることが「ヘクソカズラ」の由来。写真のない時代には、実物を目の前で見るしかなかったはずですし、悪臭がするという注意を促すためにも、この名前は必然だったのかもしれません。

植物学の偉い人が「ヘクソカズラなんて名前はひどすぎる。今日からサオトメカズラと呼ぶように!」と決めたとしても、きっと民衆の心は「ヘクソカズラ」から揺るがないでしょう。この強烈なインパクトを目の前にしたら、あえて他の名前で呼ぼうという人は少ないでしょうからね。

参考文献
  • 改訂版 散歩で見かける 草花・雑草図鑑/創英社・三省堂書店
  • 色で見わけ五感で楽しむ 野草図鑑/ナツメ社
  • 改訂増補 牧野新日本植物圖鑑/北隆館

植物図鑑を眺めているといろいろな発見がありますが、こういうのも面白いですよね。くだらないことばかりですが、また面白いと感じることがあったら、記事にアップします。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

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